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いつも足をお運びいただいてる皆さま、本当に本当にありがとうございますっ。
いただきました拍手のお返事、先んじてやすまるがお返事させていただいた記事に、
私からもちょこっと加筆させていただきました。本当にありがとうございます!!
今日は、…先月ですね。今更ながらマルコの髪型について本気出して(?)考えてみた流れで、
現代社会にあの髪型で違和感が無い職業…美容師?
っていうフリがあったのを、やっと回収しようと思いますー
前々から、ちょいちょい頭をよぎってはいた妄想で、
自分が髪切りにでも行ったらその時に書ーこう!って思ってたのですが、
なんかそれを待たず溢れてしまったので…
近所に出来た新しいサロンだとかいって、チラシがポスティングされてたらいい。
その後にも優しい距離感ですものね!!
大体、食い物系以外のチラシはバサバサ捨てちゃうんだけど、
OPENだからって、1000円くらいのクーポン的なものがついてたりしてね。
チラシ見て、『へェ、そろそろ前髪鬱陶しいと思ってたしなァ』ってくらいでナチュラルに美容室に行くお洒落男子でもいいけど、
床屋とか、10分1000円カットの店とか、下手したら自分で切ったりとか、そんな無頓着な子でもいい。ダサい、まではいかないけどなんか勿体無い、的な。
で、学校とかで髪切るときはどうしてるって話になって、周りに本人からすると異様なテンションで驚かれて、ちゃんとしたほうがいい!って言われまくって、そんなにおれ駄目だったかなとか思わされた、そんな頃にチラシが入ってる、みたいなのはどうでしょう?(きくな)
ともかく。
(…行ってみるか。)
と、そのチラシをポケットにねじ込んで出かけるエース。
店はほんとに近所で、外から覘いた感じ明るめの店内。
けど明るすぎるとか内装真っ白ーとかじゃなくて、それなりに落ち着いてて、
木目!硝子!そして鏡っていう感じー。
初めて来る所だからと若干きょろきょろしながらも、
いくと決めたらそんなに物怖じもしないエースは、さくっと入店して受付へ。
小綺麗なおねーさんに、予約してないのと、チラシ持ってきたの伝えたらシャンプー台に案内されて、後を付いて行きながら、そのおねーさんのニーハイの豹柄のブーツ見て(歩きにくそー)とか思ったり。
タオルとケープで服護って、台に寝かされて顔にガーゼ的なの置かれるとこまでされたとこで、
『すみません、お待ちください』って放置。(ぉ)
少し後、人の気配が戻ってきて
「すみませんね、お待たせして」
「え」
「…すみませんね、彼女じゃなくて」
「い、いや…っ」
来たのはマルコでした。
エースは男性の声だったのに驚いて、
それをがっかりしたみたいに受け取られたらしいことにちょっと焦って、
まな板の上の魚的な姿勢で相手の顔も分からないまんま、なんとなくいたたまれない気分になりつつ、シャンプースタート。
さっきの気恥ずかしさをなんとなく引き摺ってるのと、人にしてもらうシャンプーに慣れてないってのとで、なんとなく硬いエース。
マルコは、エースを見下ろしながら、ちょっと拳が握り込まれてるのとかを気付いて。初っ端にからかったのは、生意気な盛りの男子学生だろうと思ったからだったので、少し反省して、気分を解してやるように優しく洗ってやって。
「かゆい所は?」
「ん…ない…(やべ…人に洗われんのってこんなきもちよかったっけ…)」
気持ちよくなってしまったエースは、うっかりそのまますとんと眠りの中へ。
すっかり解けた手と、聞こえ始めた寝息に、マルコは
(子供みてェだな)
って思いながらシャンプー終了。
が、なかなか起きないエース。
目隠しのガーゼとっても、
声かけても、
ちょっと揺らしても、
椅子を起こして、乾かし終わっても、
まだまだ起きないエース。
(オイオイ、参ったな)
シャンプー台はいくつかあるけど、かと言ってずっと此処で寝かせるわけにも行かず
(…仕方無ェ…よなァ…)
運んでやるしかないんだろうかと、溜息吐いて、
抱え上げようかと肩を抱いた瞬間、エース覚醒。
「お」
「へ?」
「起きたかい」
「!?、なんだあんた何!!」
「…っく、はは、失礼」
「?…あ…」
「シャンプーは終わりましたんで、あちらへどうぞ」
「~っ……スミマセン…」
目を開けた瞬間にとても近かった見知らぬ男の顔にとても動揺して、
遅れて状況把握して真っ赤になってしまうエース。
マルコは、それ以上は笑わないで、エースを鏡前の席に通して。
「どうします?」
「あ…えっと適当に……!?」
任せる、と言いかけて、やっとマルコの髪型に気付くエース。
(ええええええ、任せてこんな風にされたらどうしよ…!!)
エース君は今日もナチュラル無礼。
「いや…ええー……任せ、ます」
言い淀むけれど、そもそもどんな風にとか考えて来てなかったし寝起きだし、
他に思いつかなくて、腹を括って言い切って、
でもその間ずっと若干怯えた瞳で鏡越しのマルコの頭ガン見。
マルコは視線の意味に気付く、よね。でも別に意地悪しないで普通に切ってあげましょうか。
「学生ですか」
「あー、はい…」
「…失礼して、タメ口でいいかい?」
「あ、うん。そのほーが助かる」
「じゃ、そうさせてもらうよい」
「寝不足か?」
「や、別に」
時折途切れつつ、けど、沈黙が重くならない程度の、ぽつぽつと続く会話、
しゃきんしゃきんと聞こえる鋏の音も心地よく。
正面の鏡の中の、無骨に見えて繊細に動く優しげな手を眺めて。
時々、さっき目覚めた瞬間に飛び込んできた青い瞳が伏せ目がちに自分を見下ろしてるのも眺めて。
そうしてると、たまに全体のバランスを見る為か鏡越しのマルコが正面から自分を見てきたりして、なんだか焦ったり。
そんな時間は妙に早く過ぎて、カットは終わってしまって。
帰りしな、店のカードと一緒にマルコの名刺を受け取って仄かに嬉しくなったり。
でも、
「ありがとうございました」
「いや、…ありがとーございました」
さっきまでタメ口で喋ってたけど、送り出しの時はもう一度敬語で。
無意識にカードをぎゅって握り締めたエースに
「またな」
って笑ってあげるマルコはもうエースを狙っているに10000ベリー。
ふへって嬉しそうに笑って手を振ったエースが帰っていく方向もチェックしているにもう10000ベリー!
妙にどきどきしながら帰ったエース、
自分で風呂に入るたびに、頭洗ってくれたマルコの手を思い出してみたりするのです。
そんでその度、なんで寝たおれ…恥ずかしいし勿体無いしって打ちひしがれるのです。
全裸でorz@風呂場(ひどい)
そうすると流れで、目覚めた瞬間のどアップも思い出して動揺。
全裸でじたばた@風呂場(もういい)
それからのエースは、
もっかい切ってもらいに行くために早く髪伸ばしたくてもりもりわかめ食べたりね。
ああ阿呆だ愛しい。
…後々の2人のプライベートタイムの入浴でも、サロンのシャンプーをしてあげちゃう
っていうのが美容師マルコとエース君の美味しいところだと思っているのですが、
その日々まではまだ色々ありそうですねー…。
[しずまる]