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ちょいと昨日の妄想引っ張ります。
高校かな。
マルコが、エースの担任でした。
意識していて、っていうか完全に恋をしていて。
でも、何も言い出せずに、ただの生徒のままで卒業したエース。
暫くは焦がれることもあったけど、
卒業後の新しい生活の中で、少しづつ思い出にしていって。
そして数年。
同窓会とかやっちゃって。
で、久々の再会。うっかり高鳴る胸。でも、それほど激しい感情じゃなく、
(あー、やっぱ格好良いや)
くらい。
でも、同窓生の誰かが、
「これ持ってきた、懐かしいだろ」
って広げた卒業アルバム。
イベントごとで撮った写真がわちゃっと乗ってるページを見て、一枚ずつ、その場に居る奴が写ってたらイジリながら懐かしみながら見ていって、
その間、いつもクラスの中心にいたエースは、修学旅行とかで悪ノリしてる変な写真があったり、体育祭とかで活躍してるシーンもあったり、大人気。
でも、最後の方のページにあった、クラスの集合写真。
そこで、エースはマルコの隣に写っていて、そこに、当時の恋心が写っていて。
そうとわかるのは自分だけだけど。
それ見た瞬間に何かたまらなくなって、下手にイジられる前にと慌てて、
「おれちょっと便所」
とか言って席を離れるエース。
店のトイレの洗面台の前で、
席に戻る頃にはあの話終わってるだろうか、もう少しゆっくり戻った方が良いだろうか、てゆーかどんな顔で戻ろうかってぐるぐると考え込んで、 そしてもう一度、マルコの顔を思い出して。
「畜生……まだ…好きだ」
その時、ガチャリと扉の音。
「!」
「どうした、飲みすぎたかい」
「い…いや…」
現れちゃったその人に動揺して、
まさかさっきの独り言を聞かれてはいないよなと狼狽して。
「まだ、アルバムで盛り上がってるよい」
「そ、そーか…飽きねェなぁ、あいつら…」
まだ戻らなくて良かったと安心すべきなのか、
こうして当人と会ってしまってる状況的には、戻っていれば良かったと後悔すべきなのか。
もうよく分からなくて変な汗が出てきて。
「じゃ、おれ…」
「おれも、飽きもしねェで見てたよい」
「え…」
逃げ出したいような気持ちで、先に戻ると切り出そうとしたら、
被せられた言葉についマルコの顔を見て、
そしたらえらく真剣な表情だったのでまた狼狽して。
「さっきの、集合写真」
「っ…!」
「気ィ持たせる…可愛いツラで写りやがって」
「なっ、なな…」
「今もだ」
言いながら、マルコがもう目の前まで近付いていて。
「エース」
「…な…に」
「おれ達はもう、生徒と教師じゃねェ」
「…だから…?」
ドッキドッキして、
ワケが分からなくて聞いて、
そしたらマルコは小さく苦笑して
「お前、二次会は?」
「へ…決めて、ねェけど」
「行くな」
「はい?」
「付き合え」
数年越しの想いを、マルコはもう伝えたも同然な気持ちなんだけれど、エースが付いて来れてないのは明らかです。
でもしっかり言葉にするのも、こんな所でってのはあれかなぁと。でももう少し分かり易くないとなぁ、とも。
思ったのだと思います。
口をあんぐりさせているエースに笑ってもう一度。
「おれと、付き合え」
こんな感じに派生しましたー。
[しずまる]