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2024.11.15 Friday
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12/21。日付に因んで
2010.12.21 Tuesday
えー、いっこ前の記事でポロリしたマルエーだけどエーマルしたいエースぐんについて、疾り出した衝動が止まらなくなってしまったのでちょっと書きました。
これだけだとちょっとエーマル?いや…うーん、やっぱマルエェェイ。な感じです(伝わらない)
ひっじょーーーーになまぬるーーーーーいですが、微妙に致そうとしております。
ちょびーーーっと注意してくださいませ。
だって男の子だもん。(←タイトル)
これだけだとちょっとエーマル?いや…うーん、やっぱマルエェェイ。な感じです(伝わらない)
ひっじょーーーーになまぬるーーーーーいですが、微妙に致そうとしております。
ちょびーーーっと注意してくださいませ。
だって男の子だもん。(←タイトル)
「おれだってマルコを抱きたい!!」
剣呑な空気を纏わなくなって久しい青年の明るく人好きする声は、無駄にでかい所まで含めて、沢山の兄達に可愛がられる長所である事の方が多い。
しかし今はそのよく通る声が災いした。
彼の叫びはこのモビーディック号の食堂の広くに響き渡り、不運にもその場に居合わせた大勢を巻き込んで凍り付かせた。
彼は、この状況と対極の能力を持つ者なのだが。
「…声がでけェよい」
うわんうわんと、震えた空気が落ち着いていく余韻を感じさせる間を空けて、いつも眠たそうな目を僅かに見開き動きを止めていたマルコが返した。
海賊船とは思えない程に静まった空間では非常に聞き取り易く、これもまた多くの者の耳に届いたが、これは何時も通りの落ち着いた声音だった。
どうやらマルコだけは、先程の攻撃を間近で名指しで受けながら少しも動じず、ただ沢山ある突っ込みからどれを口にするべきか思案している間、周囲に溶けていただけだったようだ。
しかし、流石1番隊の隊長だぜ!なんて尊敬を新たにする者は居ない。
顔色ひとつ変えず食事の続きを口に運ぶマルコと、積み上がった空の皿を睨んで悔しげに唇を咬んで拳を震わせるエースの2人に注がれる視線の意図する事は一つだ。
「「よそでやってくれ!!」」
まだ動き出せずにいる仲間達の様子に、原因であるエースは気付かない。
「マルコばっか狡ィじゃんか、おれだって男な…おお!?」
微かに聞こえた舌打ちの音の後、更に続けられようとした言葉は頓狂な声に変わる。
食事を中止し立ち上がったマルコは、同時にエースの腕を引っ張り上げて無理矢理に立たせ、すかさず肩に担ぎ上げた。
「な!ちょ、なにしやがんだ!下ろせよ!みんな見てんだろ!!」
最後に喚かれた言葉には、もはや何と突っ込むべきか分らない。今度は、マルコも周囲と一体となった。
頭の斜め後ろでぎゃあぎゃあと言われながらもがく身体はしっかりと支えたまま、深く溜め息を吐く。
そして、ぼそりと唇を動かした。
すると途端に、電源を切られたようにぱたりとエースが静かになる。
じたばたと動く脚に蹴りつけられそうで眉を顰めていたマルコは、その単純な反応に鼻で苦笑して、僅かに表情を緩めた。
「…すまねェが、後片付けを頼めるかい」
そのまま黙って立ち去ろうかと思ったが、先程の無言の団結の所為か仲間達を思い遣りたくなって言うと、動き出すきっかけをもらった周囲が漸くざわりと緊張を解き、自隊の隊員が勿論だと答えた。
その男に視線を投げて、もう一度 頼むと残すと、固まったエースを携えたまま食堂を後にする。
残された者達は、ばたりと扉が閉まってからやっと、盛大に溜め息などを漏らした。
「あー、勘弁してくれ本当に」
「マルコ隊長も大変だな」
「なァあれ、なんて言ったんだろうな」
「さぁな…なんにせよ、暫く隊長の部屋には近付かねェこったな」
*****
ばたんと、その後にガチャリと、“そういう夜”を期待してこの部屋を訪れる時の音を聞く。
後ろ手に鍵を閉める指先を肩の上から見下ろして、そのあまりにさり気なく器用な仕草にもどきりとするけれど、今日は。
『おれを抱きてェんだろい』
さっき、自分の喚き声でかき消してしまいそうな音量で、でもおれには決して聞き漏らせない低くて甘い声で、マルコはそう言った。
逞しい肩に担がれて部屋に連れ込まれたこの状況はいつものような行為を予感させて、聞き間違いだったかと不安になったけど、ベッドの傍でおれを下ろしたマルコは、腰の飾りの留め具を外して、がちゃがちゃとサイドテーブルの上に置いた。
なんだか呆然とそれを眺めてしまって動けずにいる内に、今度は前を大きくはだけたシャツをするりと脱ぎ始める。
その動作を見る事は少なくはないけど、大体はおれの方が先に溶かされてしまってからの事で、捕食者の眼になったマルコは、こんなものは煩わしいと言いたげにどこか荒々しく肌を見せるのだ。
そういう時じゃない、単なる着替えのときとも違う。こんな風なのは見た事が無い。
立ち尽くしたまま、食い入る様に見ていたら、すと視線を合わせられて心臓が跳ね上がる。
「なんだ、脱がせたかったかい?」
たまに見せる、悪い大人の笑みを浮かべられて、無意識にごくりと唾を飲んだ。
あれ、マルコってこんなに色っぽかったっけ。
おれの返事を待たずにサッシュも解いたマルコは、其れを床に落としたままベッドに腰掛けて、グラディエーターを脱ぐ。
一連の動作が、全く普通の事をしてるように淡々としていて、それなのに何故か堪らなく気持ちが高ぶる。
「エース」
素足になってベッドに脚を上げた半裸のマルコに呼ばれて、まともに返事も出来ずに歩み寄り、忙しなくブーツを脱ぎ捨てて、マルコの脚の間に膝を割り込ませてベッドに乗った。
起こしたままの上半身を見下ろして、肩に手を置いて視線を合わせたら、ただ真っ直ぐに見つめ返されて、おれに任せるとでも言う様な態度にかっと身体が熱くなる。
名前を呼びたかったけど、マ、と発音したかった声が変に掠れたからやめて、ただ唇を押し宛てた。
おれからキスをする事はそう多くなくて、たまにする時は何処か気恥ずかしいものだと思っていた。
今は、恥ずかしいと思う余裕が無い。
腹の中から沸き上がってくる熱が嫌に早い鼓動に溶けて渦巻いて、それをぶつけたくて仕方ない。
マルコがおれにしてくれるときは、こんな感じなんだろうか。
何度も、次第に噛み付く様に唇を重ねて、下唇を挟んで舐める。
よく、マルコがくれるキスだ。
感覚で覚えていたそれを再生してなぞっていくと、応えてくれるように、マルコが薄く開口する。
もっと欲しくなって、おれがそうする頃合いだ。
正直、此処からは難しい。
そろりと差し入れた舌先は、たまにおれがそうするとすぐに絡め取られ引き入れられるのに、今日は導いてくれない。
かわりに、好きにし易いようにか顎を上げて、少しだけど更に口を開かれたから、またマルコのすることを考える。
いとも簡単におれを蹂躙する舌先の巧みさを思い知らされた気分。
歯列をなぞりながら、舌の裏で下唇の裏を擦る。
いっぱいに伸ばして上顎をくすぐったら、重なる唇の間から漏れるマルコの呼気が少し多くなった。
それに喜んで何度か繰り返すと、ぬるりと舌先が絡められる。
受動的だったマルコからのアクションに閉じた瞼が震え、次第に絡み合い、そうなれば息を上げてしまうのはおれのほうで、懸命に熱っぽい吐息が漏れてしまうのを堪えるばかりになってしまった。
気持ちいいけれど、今日は違うんだぞと言う様に肩を押すと、大きな掌で後ろ頭を包まれる。
おれが押し倒したのかマルコに引き倒されたのか分らない、自然で緩やかな動きで、同じ距離を保ったままマルコの背中がベッドに沈む。
肩を押した手を頭の横に付いて、その腕に力を込め、口付けを解いた。
「ふ…っ、ぁ」
残念ながら、結局声を漏らしたのはおれだった。
乱れた息を整えながらなんだか悔しくて眉を寄せたおれをマルコが微かに笑ったので文句を言いかけたら、マルコの瞳に確かに欲が溶けていたのでその艶になにも言えなくなる。
それどころか、
「まァ、上出来か。こっから先は、出来るのかよい」
「ば、馬鹿にすんな!ちゃんと啼なかせて、やる…よ」
挑発に乗って口に出した言葉は思いの外恥ずかしかった。
尻窄んだ担架に、マルコが声を出して笑った。悔しい。それに、これもたまにおれが浴びせられるマルコの科白だ。
こんな事をさらりと言ってのけていたなんて信じられない。
「泣かされちゃ敵わねェなァ。下は慣れてねェんだよい」
くく、とおさめきれないらしい笑いを喉に残しながらおれを見上げるマルコは、あまりに余裕綽々に見える。
それに、なんだかよく知っている眼をしている。
「おれがいっつもどうしてやってるか、ちゃんと覚えてりゃ出来るよなァ?」
あまりに解り易い、嫌な予感がする。
でも、まだ頭ががっしりと捕まったままで身動きが取れない。
「忘れてる様なら、思い出させてやるから心配するなよい」
<To be continued…?>
ーーーーーー
生温くて申し訳ございません…!!
もうすぐ出掛けてそのまま夜行バスだから無理矢理終わらせたとかそんな!(殴)
ここからだってのにもう!!!
あー、しかし楽しい。いつかちゃんと書くかもしれないです。
[しずまる]
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