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2024.11.19 Tuesday
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マルコ誕生日記念!②
2011.10.05 Wednesday
うわぁぁぁぁああああ…ごめんなさい……!!!間に合わなかったぁぁぁぁ…
途中まで…上げます。
誕生日、おめでとう…っ愛してる…エースを愛してる貴方を愛してる…!!
くぁあああああああ悔しいぃぃぃ
[しずまる]
途中まで…上げます。
誕生日、おめでとう…っ愛してる…エースを愛してる貴方を愛してる…!!
くぁあああああああ悔しいぃぃぃ
[しずまる]
10月5日。
この日が訪れる事を思い、エースが頭を悩ませ始めたのは、9月の初め。ちょうど白鯨は夏の海域を抜けきれず、汗ばむような気候の中を泳いでいた。
ひとり自分のベッドで枕を抱えて物思いに耽るような、そんなしおらしい悩み方も出来ない訳ではないけれど、その形で居ると、ふうと一つ息を吐いたが最後、タオルケットに潜む魔に絡めとられてしまう。そうして気がついた時、堕ちる間際に思いついていたような気のする、素晴らしかったかも知れない案を惜しむところから、一日が始まる。
そんな実りの無い朝迎える事数日、どうすりゃいいと思う?そう言って子犬のような瞳で、エースはサッチのもとを訪れるようになった。
初めは面白がり、あれはこれは提案したサッチだったけれど、あまりに子供向けすぎるか、或はあまりに大人向けすぎるそれらをエースは一つも受け取らなかった。
おれは真剣なんだ!そんな叫びと共に憤慨し火の玉になるエースから部屋を守ることも、エースが落ち着いていられるように至極真面目に相談に乗る事も、どちらにせよとても骨が折れたので、サッチもまた、悪友へのプレゼントを思案し始めた。どんなにハイセンスに、あの仏頂面をより苛つかせてやろうか。
散々サッチを消耗させてからエースは、随分と懐かしく感じる頃の、少ない経験を振り返る。
この日が訪れる事を思い、エースが頭を悩ませ始めたのは、9月の初め。ちょうど白鯨は夏の海域を抜けきれず、汗ばむような気候の中を泳いでいた。
ひとり自分のベッドで枕を抱えて物思いに耽るような、そんなしおらしい悩み方も出来ない訳ではないけれど、その形で居ると、ふうと一つ息を吐いたが最後、タオルケットに潜む魔に絡めとられてしまう。そうして気がついた時、堕ちる間際に思いついていたような気のする、素晴らしかったかも知れない案を惜しむところから、一日が始まる。
そんな実りの無い朝迎える事数日、どうすりゃいいと思う?そう言って子犬のような瞳で、エースはサッチのもとを訪れるようになった。
初めは面白がり、あれはこれは提案したサッチだったけれど、あまりに子供向けすぎるか、或はあまりに大人向けすぎるそれらをエースは一つも受け取らなかった。
おれは真剣なんだ!そんな叫びと共に憤慨し火の玉になるエースから部屋を守ることも、エースが落ち着いていられるように至極真面目に相談に乗る事も、どちらにせよとても骨が折れたので、サッチもまた、悪友へのプレゼントを思案し始めた。どんなにハイセンスに、あの仏頂面をより苛つかせてやろうか。
散々サッチを消耗させてからエースは、随分と懐かしく感じる頃の、少ない経験を振り返る。
弟の場合。数日前に本人に問う事が出来た。聞かれた事なんて、まともに覚えちゃいないし、それを差し出せば、なんの日かなんて事には構わずに、新鮮に正直に大袈裟に喜んだ。ちなみに、大体、答えは「肉!」であることが分かりきっていて、問う意味もなかった。
ルフィ、お前って奴はなんて馬鹿で可愛いんだ。
思い出に浸り、思い切り破顔していたエースは、大分長い事そうしていて、あまりにも参考にならない事にやっと気付いて頭を抱えた。
けれどこの際、聞いてみる、というのは手かもしれない。
思えば速実行、のエースなので、彼は直ぐにマルコを訪ねた。
けれど、そのタイミングはいただけなかった。実際に問いがマルコに届くまでにかかった時間が随分と長く、その間に「聞いてみよう」という思惑は、「聞き出す!」という決意へとすっかり変貌を遂げていた。だから、よりによって不寝番から戻ったマルコを襲ったエースのしつこさは、丁寧に甲板に塗り込めたタールのようだった。
正直なところマルコはそんな彼も、可愛いと思う。それでも、その時ばかりは静寂と、平穏を求めた。
無難に何か、酒だ本だ、と答えれば満足するだろうか。けれどそうすればすぐにでも、ストライカーで飛び出して行くか、その許可を求めるだろう。事実上の指揮官である1番隊長として、2番隊の隊長をそんな勝手に奔らせる訳にも行かない。それも、本当はそんなに欲しくないもののために。
ルフィ、お前って奴はなんて馬鹿で可愛いんだ。
思い出に浸り、思い切り破顔していたエースは、大分長い事そうしていて、あまりにも参考にならない事にやっと気付いて頭を抱えた。
けれどこの際、聞いてみる、というのは手かもしれない。
思えば速実行、のエースなので、彼は直ぐにマルコを訪ねた。
けれど、そのタイミングはいただけなかった。実際に問いがマルコに届くまでにかかった時間が随分と長く、その間に「聞いてみよう」という思惑は、「聞き出す!」という決意へとすっかり変貌を遂げていた。だから、よりによって不寝番から戻ったマルコを襲ったエースのしつこさは、丁寧に甲板に塗り込めたタールのようだった。
正直なところマルコはそんな彼も、可愛いと思う。それでも、その時ばかりは静寂と、平穏を求めた。
無難に何か、酒だ本だ、と答えれば満足するだろうか。けれどそうすればすぐにでも、ストライカーで飛び出して行くか、その許可を求めるだろう。事実上の指揮官である1番隊長として、2番隊の隊長をそんな勝手に奔らせる訳にも行かない。それも、本当はそんなに欲しくないもののために。
大切だと、思える物はもう持っている。
お前が居れば他には、なんて口走るには十年遅く、十年早い。
それに、この火の玉小僧がそれで納得するとも思えない。
明らかなのは、
「聞かねェと、分からねェ事かい」
プライドに触れて、聞けなくするのが、最も簡単だという事。
口を噤んだエースの表情に、全く胸が痛まない訳ではなかったけれど、フォローの仕方を思いついてしまう悪い大人はそのままベッドへ潜り込み、ほら、と手を差し伸べた。
そして、
お前が居れば他には、なんて口走るには十年遅く、十年早い。
それに、この火の玉小僧がそれで納得するとも思えない。
明らかなのは、
「聞かねェと、分からねェ事かい」
プライドに触れて、聞けなくするのが、最も簡単だという事。
口を噤んだエースの表情に、全く胸が痛まない訳ではなかったけれど、フォローの仕方を思いついてしまう悪い大人はそのままベッドへ潜り込み、ほら、と手を差し伸べた。
そして、
その日はやって来る。
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