ですね。
現パロなエースが成人式だとか考えたらたまらんです。
式で再会する同窓生の中に、中学時代（人斬りナイフ時代）とかしか知らない人がいたら、
人懐っこい雰囲気に変わったエースに吃驚して、
そのエースがおっさんと付き合ってるなんて知ったらえらいことですね。

成人式の、前の週あたりに。

「お前、成人式は何着るんだい」
「ん？スーツ。もーあるんだ。ジジイが勝手に送ってきた」
「へェ…着てみたかい」
「いや、まだ」
「着てみろよい」
「なんで」
「試着もしとかねェで、当日泣いても知らねェぞ」
「えー」
「イイから着て、見せてくれよい」

早く、と囁かれたら、仕方ねェなとちょっと照れ笑って着替えるエース。

「ほら、着たぜ」
「あァ…悪くねェな…。似合ってるよい」

じーっと見つめてから、髪も整えた感じを見るみたいに優しく髪を撫で付けて、すっと目を細めるマルコ。
その視線と仕草にちょっと居心地悪そうに目を泳がせて、でも褒められると嬉しそうに笑い返して。

「さんきゅ、じゃーこれで良いな。おれ着替えて…」
「待てよい」
「へ？」

ぐいっと抱き締められて、背中を撫でられシャツを引っ張り出されて直に肌に触れられ。

「っえ？な、待てって、なに」
「実験」
「はァ！？意味、わかんね」
「エース」
「ダメ、だって…脱ぐから、待っ」
「うるせェ…黙ってこのまま抱かせろい」

拒みきれずにエースはそのままいただかれ、スーツは生々しく汚れ。
落ち着いてから、どーしてくれんだよって騒ぐエースをからかって、宥めて。
買ってやるから、っていって後日出掛けます。
なんでこっち？って聞くエースに、いいから、ってマルコが用意してやったのは、紋付袴。
元不良にはこっちだろい、って笑ったりしてもいいですな。
当日、着付けを終えるところまで見送って。
また、似合ってるって褒めてやって。

「綺麗なまま帰って来いよ」

囁かれて、エースはわなわなして、
去っていくマルコに、なんだよそれって喚いて。

久々に懐かしい面々に会うのは楽しいだろうし、
飲んで羽目を外せは帰りは遅いか、朝かも知れない。
そんな所に、脱がせ易くて、自分で着れる服なんざ着せて行けるか。
あと、晴れ着がガープに贈られたモンなのも気に入らねェ。
でも言わない。そんなマルコが可愛いです。


ちなみに、エースは頑張って乱さずに帰ろうと思うけど、
結局はしゃいで随分着崩れてしまうと思います。
でも、同じことです。
綺麗に帰れたらご褒美、
そうでなければ御仕置き、
違うのは名目だけなのです。
めでたしめでたし。


新成人のみなさま、おめでとうございます！


[しずまる]