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今日が、ふんどしの日でもあるという事実に惑わされながらも、真っ当にバレンタイン妄想したいと…思います。
いいなぁふんどし…!←
さて。
昨日の裸エプロン(に見える)エースが抱えていた、巨大なボウルいっぱいの、大量のチョコレート。
出来上がったチョコを兄弟たち皆にあげようと思っての量ってことでも構いませんが、たぶん違うんじゃないかなぁ。
あげたい相手はマルコだけ。でも、想いの大きさを表したいから巨大なチョコを作るんだ、とか、自分の感覚で大きいほど嬉しいに決まっているからでっかく!とか。
いやもしかしたら、マルコにあげる分をうっかり自分が食べきってしまわないように余分に作ろう…という意識のもと、その『余分』が全体の9割を占めてる、とか。
ともかくそんな感じで気合十分に、チョコまみれの夜(えろいな)を越して、迎えたエースのバレンタインデー
ですが…
どん、どん、と、鈍い衝撃に部屋の扉が揺れる。
いつも以上に力いっぱいのノックの音と、今日の日付。
誰が来たかなんて聞かなくても分かる。
鍵の開いたままの扉をわざわざ開けて迎えてやると、やはり立っていたのはエースだ。
ただし、
「開いてるよい。壊すな」
「マルコ」
満面の笑みで、巨大な包みでも押し付けて来るかと思っていたので、ひどく大人しく立っているのは予想外。
「入っていい?」
これもまた、普段なら聞きもしないでずかずかと入ってくる所だ。
返事の代わりに入口を広げてやれば必要以上に踏みしめるように歩を進めたエースを振り返りながら、しっかりと扉を閉め鍵を掛ける。
かちゃり、と金属が噛み合う音を待って、エースは顔を上げた。
「今日って…あれだろ、バレンタイン。
あんたにチョコやろうと思って。
けどまぁ、なんつーかその……すげェ美味そうで……手ぶらになっちまったんだけど」
そう区切って、バツが悪そうに頬を掻き、続けようと開いた唇を一度躊躇わせて、視線を落とす。
「…まだ、チョコの味だとは…思う」
視線が戻る。まだ曖昧に頬に留まっていた指先が、控えめに唇を指す。
「………いる?」
おれは思わず舌を打つ。チ、と漏れた音に黒い瞳が揺れ、そして瞼に隠れる。それを惜しむように覗き込む。甘い香りに、眩暈がする。
「ああ、食い尽くしてやるよい」
…とか。
結局チョコは食べきってしまって、おれを食え的な。
やめられないとまらないな感じに食べきってしまった罪滅しのつもりでも、
ちゅーして欲しくて敢えて食べきってしまったんでもどっちでも良いです可愛いなあ
鍵掛けて正解ですねマルコさん。
そんな感じで、ハッピーバレンタイン!
[しずまる]