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地域によって(?)言い方違いますよね
休日の、公園の隅っこの喫煙所。
ベンチに腰掛けて、缶コーヒー片手に煙草をふかすマルコ。
一服したくなって偶然立ち寄ってみたんだけど、
わーわーと遊ぶ子供らの声も、これくらいの距離で、たまにであればそう悪くないなとか、
桜の咲いた頃にもまた来てみるか、温かくなればここで本を読むとかもいいかもな、とか。
普段の忙しなさを脱した、贅沢なほど無為な時間をのんびりと楽しんでいます。

と、
ある程度遠くであったからこそ和やかな環境音だった、子供達のはしゃぐ声。
うらーきゃーさーきーきゃー。意味を持たない叫びの中に、ぞんざいに発されていて聞き取れないんだけど、何か言葉も叫ばれているようです。
それが不意に、押し寄せるように近付いて来て。

せっかくのんびり出来ていたのに、と、マルコが自分の意志で顔を向けようとしたのと、
唐突に何かがぶつかって肩を掴まれ、自分の意志じゃなく身体がぐらついたのは同時でした。

「っ、…?」

見ると、見ず知らずの青年が自分の肩にしがみついています。
そう痛くはないけど、驚いたし、言葉が出て来ないマルコ。
なんか必死の形相だった彼、勿論エース、は、マルコと目が合うと途端にさぁーっと血の気の引いた顔になって、

「わ、うわ!」

ぱっと手を離すんだけど、
あっという間に子供らも集まって来て触られて、
何事かさっぱりわからないところに、
遠くから「みずいろーーーー」という声が聴こえて、
すると子供達は一斉に、逃げるように離れていきます。
取り残されるエース。

「あ、の。紫、探してて」

さっきの奇声に混ざった言葉が「むらさきー」である事が判明。
で、マルコの服が紫。

「いろ鬼です…ごめんなさい」

マルコは唖然。だってさっき押し寄せては逃げてったのは完全に子供。
目の前で頭下げてるのは、青年。

「…随分、デカい餓鬼だなァ」
「っ、はは、お守りのハズが熱くなっちまって。でも、流石に人に向かってったのはヤバいと思って追っかけたんだけど、…勢い余ったっていうか、ホント、すみません」

顔を上げて、頬を掻くエースの、バツの悪そうな笑顔は可愛いですね。
そんなこんなしてると、エーーースぅぅぅって叫びながら、鬼らしき子が走ってきます。

「げっ、やべ、なんだっけ」
「水色、だったろい」

マルコは、自分の煙草の箱を差し出します。
そこに、水色が含まれてて。

「あ、ありがとう!」

箱を触って、それを見た鬼の子は、ええええ!とか不満げな声を出して方向転換。

「…助かりました」
「餓鬼の遊びに、煙草ってなァ」

呟いたマルコに、エースは今度は楽しそうに笑って。
そのうちまた、くろーーって声がして

「ほら、始まったぞ。ちゃんとお守りしろよい」
「ありがとう」

もう一回ぺこりとして、また走っていって。
他のベンチに座ったサラリーマンの黒い鞄に触ろうとした子供を今度はちゃんと捕獲して、
それから自ら鬼に捕まり、いろ鬼をやめて別の遊びにしようっていうエースをマルコは眺めます。
(エース、か)
なんて、さっきのいろ鬼の鬼の子が叫んでた名前を反芻しながら。


当初、普通に子供エースがマルコのシャツを唐突にぎゅーってして、
「なんだ迷子か」
「ちっげーよ、あっ動くなよ!」
とかそんなのだったんですけど

黒、って囁いて髪を、
肌色、って囁いて耳元を、
ピンク、って囁いて唇を撫でていって始まるプレイをさせたくて大人で考えたとかまさかそんな。


[しずまる]

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プロフィール
HN:
とど”まるこ”とをしらない人達
年齢:
13
HP:
性別:
女性
誕生日:
2010/11/22
職業:
モビーディック観察
趣味:
妄想
自己紹介:
マルコがエロ過ぎて心がやす”まるこ”とがない やすまると
マルコが男前過ぎて萌がしず”まるこ”とがない しずまるです。
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