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2024.11.17 Sunday
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しらなかった
2012.06.18 Monday
これまでのミスの指摘を交え、伝達事項をひとつづつ渡すうちに、エースの表情はみるみる深刻なものに変わっていった。
真摯に受け止めているのではない。聞く事に真剣だった顔が、眠らないことに懸命な顔になってきたという事だ。
やる気が無い、という訳ではなくむしろ漲っているらしい事は伝わる、けれど、いかんせん欲求に弱い、というか絶対服従の域と言えるだろう。
いつもすぐに腹が減ったと喚いて、猛獣のうなり声のように腹を鳴らす癖に、食事の途中でも発作的に眠ってしまう、ということは、睡眠欲の方が勝るのか。
何度も欠伸を噛み殺して、眉間はいっそ悲愴な皺になり、目元はじんわり潤んでいる。
「…ふあァ……」
「こら、ちゃんと聞けよい」
ついに大口を開けたので咎めると
「う…欠伸ってなァ、眠っちまわねーよーにするもんだって言うぜ。ちゃんと聞こうと思って戦ってんのになんで怒るんだよ」
初めは申し訳なさげだったのに、すっかり眠くなって苛立っているらしい。
すっかり涙目になって浅知恵で噛み付いてくるのを、呆れながらも好ましく思わなくも無い。
「もう少しだよい、我慢しろ」
「…くァ…ふぁい」
再び欠伸の混ざった返事に、ひとつ鼻で笑って書類に視線を戻し、
「…は…。」
しまった。
チラと見ると、先ほどまでの眠気が全て吹っ飛んだように目を見開いたエース。
その目をらんと光らせて
「マルコ!いまやった!マルコもやった!」
「うるせェよい」
「人の事言えねェじゃん!ふァーっつったじゃん!」
「てめェのが伝染っただけだ」
「でもやった」
こちらのたった一回で、自分の数十回が許されたか、それ以上の気になっているらしい。
やーいと喚く頬を抓って、残り僅かまで読み上げた書類を放る。
いてぇ、はなせ、と相変わらず煩さかったので、空いた手でむんずと急所を掴んでやった。
その感触にへえと薄い笑みを含んで視線を落とす。と、途端に言葉を失った唇が何か言いたげにわなないたが、発する言葉は見つからなかったらしい。
「欠伸ってなァ、性的衝動に関係する、とも言うらしィよい」
からのあはーんタイム(なげた)
お題が、欠伸、でした。ノープランで書き出すもんじゃないですね、いつもだけど!
徐々に文章から気力が抜けて行くのがお分かりいただける感じでもうあはは。
欠伸ってなんでするの?ってぐーぐる先生を訪ねたら、メカニズムとかはいまいち分からなかったけども、
涙が出る、とかに並んで「陰茎の勃起を伴う」って書かれてて、うろこポローンすると同時にとても滾った。という話です。
エース君は、やーいマルコも欠伸したじゃんあほー!って騒いでるけど、
おれの欠伸がマルコに伝染した!なんだろー、共有した?影響させた?わかんねーけど、おれのがマルコのになった!ってはしゃいでるんです。
ぶええエースかわいいいいい
[しずまる]
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