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2024.11.17 Sunday
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牛丼屋で。
2012.06.20 Wednesday
狭々しい店内、ずらりと似た色の背を並べ、無愛想に空腹を埋める。
必要最小限のみの安らぎがあるが、勿論それは他人と共有出来る大きさではなく、入れ替わり立ち代わる隣人がどんな者かなど誰も興味を持たない。食券制で、いよいよ店員とすら会話の必要がない。
逆にある種の一体感を醸してしまう程に『個』が目立たない。
丼の主役として湯気を放つ肉の、飼育過程での食事の光景は、随分とこれに似ているのではないか。なんてことを短い待ち時間に考えて、いっそうこのシステムを好ましく思うくらいには、彼は捻くれていた。
誰も気付かないが、スーツという名の戦闘服が他よりも随分上等だ。
知る者が見つけたら、こんな所で食事を摂っている事を驚くに違いない肩書きを持つ男なのだ。
けれど本人に言わせれば、意外な事など何も無い。その肩書きを得たのは、時間を惜しんで仕事に打ち込んだから。ランナーが給水ポイントに駆け込んだ時、挽きたての珈琲の薫りに出迎えられたいものか。ゆったりと拘って上等の物を楽しむのは、日に課した全てを片付けた後の1食で良い。
彼は仕事に愛情と誇りを持っていたので、昼休みだけが楽しみだ、なんてのには共感出来なかったし、したいとも思わなかった。
そう言う訳で、今日も黙々と、美味いも不味いも特にない摂取に取りかかっていた。
けれど不意に、
「こんにちはっ、はじめまして!」
やけに通った能天気なそれは、この時間にあまりに異質な言葉だった。
好ましかった店内の無関心が崩れた。
男自身もついそちらに目を向けてしまった。
どこからか少し遅れて、ああ面接の、と聞こえる。
屈託なく笑った侵略者は、ポートガス・D・エースと名乗った。
こんな場所で、忘れられぬ名を知るなどと、全く思いもよらない事だった。
ぽーい!!(なげた)
先日に引き続きなんでしょうねこれ、練習みたいなもんでしょうか、原稿に打ち込める私になりたい!
牛丼屋で(タイトルの時もだったんですが、こう変換したいのに何回も「牛丼やで」って変換さんに教えられて楽しくなってしまった)聞こえる声はだいたい「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「ご馳走さん」の3択で。
そんな中、不意に現れた出入り業者さんの「こんばんわー!」に店内中が反応してて面白かったんです。
食ってたのがマルコでやって来たのがエースだったらやたらバッチリ覚えてしまうじゃないか!始まっちゃうじゃないか!じゅうぶんに美味しい出逢い方だぜもりもりもり。と、かっ食らってきました。
マルコさんは別にこんなに面倒くさそうな人じゃなくても良かったんですが、
多少捻くれて暗めの人の方が、絆されて行くのが楽しい気がしちゃって書き始めたらこじらせちゃったようですテヘペロ。…殴って欲しい。
出入り業者でなく、バイトさんとしてこの店舗にやってきたエース。
彼が入ってからは、しょっちゅう来るお客さんを覚えて挨拶したりとか、水やら紅ショウガの交換補充みたいな作業でも、ついでに親しみやすい感じを醸しちゃったりなんかして、店全体がほんの少しだけどあったかくなってしまって。
マルコにとってはむしろ居心地悪くなってるんだけど、じゃあもう行かなきゃいいのになんかやっぱ割と足を向けてしまって。
段々、「昼食の時間を楽しみにしている輩」に自分がなってっちゃうんだろー。
なんならエースの事を考えてしまう瞬間が、仕事脳な筈の時間に持ち込まれてしまって、当然仕事自体に支障をきたす程じゃないにしろ、ストイックなマルコさんには不覚極まりないことで。
なんか都合良く、2人で話せる機会が訪れたとき、お前が現れるまでは良かった、みたいな事をぶつけることが出来て、給水所云々みたいな話をした時に、
「おれはただ水だけが置いてあるより、その時、頑張れって言われた方が走れる。あんたは違うの」
って言われてずぎゃーんてなればいい。
そりゃそうだ、じゃあなんで参ってるんだろう、あ、惚れてるからか。好きだ。
っていうなんていうか駄目なマルコも好きなんです。
…なんでこんな話に?
[しずまる]
必要最小限のみの安らぎがあるが、勿論それは他人と共有出来る大きさではなく、入れ替わり立ち代わる隣人がどんな者かなど誰も興味を持たない。食券制で、いよいよ店員とすら会話の必要がない。
逆にある種の一体感を醸してしまう程に『個』が目立たない。
丼の主役として湯気を放つ肉の、飼育過程での食事の光景は、随分とこれに似ているのではないか。なんてことを短い待ち時間に考えて、いっそうこのシステムを好ましく思うくらいには、彼は捻くれていた。
誰も気付かないが、スーツという名の戦闘服が他よりも随分上等だ。
知る者が見つけたら、こんな所で食事を摂っている事を驚くに違いない肩書きを持つ男なのだ。
けれど本人に言わせれば、意外な事など何も無い。その肩書きを得たのは、時間を惜しんで仕事に打ち込んだから。ランナーが給水ポイントに駆け込んだ時、挽きたての珈琲の薫りに出迎えられたいものか。ゆったりと拘って上等の物を楽しむのは、日に課した全てを片付けた後の1食で良い。
彼は仕事に愛情と誇りを持っていたので、昼休みだけが楽しみだ、なんてのには共感出来なかったし、したいとも思わなかった。
そう言う訳で、今日も黙々と、美味いも不味いも特にない摂取に取りかかっていた。
けれど不意に、
「こんにちはっ、はじめまして!」
やけに通った能天気なそれは、この時間にあまりに異質な言葉だった。
好ましかった店内の無関心が崩れた。
男自身もついそちらに目を向けてしまった。
どこからか少し遅れて、ああ面接の、と聞こえる。
屈託なく笑った侵略者は、ポートガス・D・エースと名乗った。
こんな場所で、忘れられぬ名を知るなどと、全く思いもよらない事だった。
ぽーい!!(なげた)
先日に引き続きなんでしょうねこれ、練習みたいなもんでしょうか、原稿に打ち込める私になりたい!
牛丼屋で(タイトルの時もだったんですが、こう変換したいのに何回も「牛丼やで」って変換さんに教えられて楽しくなってしまった)聞こえる声はだいたい「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「ご馳走さん」の3択で。
そんな中、不意に現れた出入り業者さんの「こんばんわー!」に店内中が反応してて面白かったんです。
食ってたのがマルコでやって来たのがエースだったらやたらバッチリ覚えてしまうじゃないか!始まっちゃうじゃないか!じゅうぶんに美味しい出逢い方だぜもりもりもり。と、かっ食らってきました。
マルコさんは別にこんなに面倒くさそうな人じゃなくても良かったんですが、
多少捻くれて暗めの人の方が、絆されて行くのが楽しい気がしちゃって書き始めたらこじらせちゃったようですテヘペロ。…殴って欲しい。
出入り業者でなく、バイトさんとしてこの店舗にやってきたエース。
彼が入ってからは、しょっちゅう来るお客さんを覚えて挨拶したりとか、水やら紅ショウガの交換補充みたいな作業でも、ついでに親しみやすい感じを醸しちゃったりなんかして、店全体がほんの少しだけどあったかくなってしまって。
マルコにとってはむしろ居心地悪くなってるんだけど、じゃあもう行かなきゃいいのになんかやっぱ割と足を向けてしまって。
段々、「昼食の時間を楽しみにしている輩」に自分がなってっちゃうんだろー。
なんならエースの事を考えてしまう瞬間が、仕事脳な筈の時間に持ち込まれてしまって、当然仕事自体に支障をきたす程じゃないにしろ、ストイックなマルコさんには不覚極まりないことで。
なんか都合良く、2人で話せる機会が訪れたとき、お前が現れるまでは良かった、みたいな事をぶつけることが出来て、給水所云々みたいな話をした時に、
「おれはただ水だけが置いてあるより、その時、頑張れって言われた方が走れる。あんたは違うの」
って言われてずぎゃーんてなればいい。
そりゃそうだ、じゃあなんで参ってるんだろう、あ、惚れてるからか。好きだ。
っていうなんていうか駄目なマルコも好きなんです。
…なんでこんな話に?
[しずまる]
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