昨日、ドーナツの有名チェーン店に暫く居たんですが、
コーヒーがおかわり自由で、店舗によっては喫煙席もあり、わりと長居し易い雰囲気。
なるほど、サラリーマンの一人客とかも少なくないのですねー。
そしてドーナツ屋さんでバイトしてるエースは超絶可愛い！
…というワケでまぁ、そうなりますよね。

ドーナツショップは…駅中の店舗とかだったりする感じかな。
エースは、２つ、３つ先の駅から電車通い。
マルコも、自宅でも自社でもなく取引先とかが近い感じで、一時的に車が使えなくなって止むなく電車にしてみたら余裕を見過ぎてて、少し時間を潰すのにめぼしい店が他にありませんでした、ってのがキッカケとか…。普通にご近所で常連でもいいんだけども、それよりは、通うには少し面倒な立地だとより嬉しい。それでもわざわざ通ってみちゃうおっさんが愛しい。
エースがレジに入ってて、マルコが店内でお召し上がりにやってきて。
マルコは何を頼みますかな。
オールドファッションとコーヒー、かな？結局。

初めていらっしゃったマルコの髪型にびっくりして、
「コーヒーがおひとつ…」
って復唱してるのに、パイナップルジュースを押してしまえばいい。
自分の方を向いてる画面にばっちり表示されてるのを見て
「…コーヒーだよい」
「え？あ、わあ、スミマセン、つい！」
ついってお前…ってなる。
そんな初対面。

喫煙席で、書類見たりPCかタブレットで資料いじったりしてるマルコを、かっこいいなーってぼんやり見るエース。
けど、そういう物がテーブルにある分、コーヒーのおかわりを注ぎに行くのに緊張したり。
あからさまにドキドキしながら粗相しないように真剣にコーヒーを注いでくれるエースを見て、
「コーヒーですまねェな」
ってマルコが冗談めかして笑ってくれたら、もうエースは違う風にドキドキ。
「いえ、良かったです！その、おかわり自由です、ごゆっくり！」
って言い逃げて、
また呼んで欲しいって言っちまったみたいじゃんか、なんか恥ずかしいぞなんだこれ！ってぐるぐる。
その日はきっとその１回だけだけど、その後またわりと直ぐに２回目があります。
またあいつは居るんだろうか、ってなんとなく脚を向けたマルコは、自分を見つけて「あっ」って嬉しそうにしたエースを見て一目惚れを自覚。仕事で近くに来る時に必ず寄るとしても多くて週１、くらいの頻度で、じわじわ距離を詰めていただきたい。
まだおかわり要らないかなどうかなってやたらうろうろしちゃうとか、
何回もおかわり呼んで欲しい癖に、好意故になみなみに注いでしまって、何回も飲める量じゃねェよい…とか可愛い。
おっと、折角ドーナツショップなのにコーヒーばっかりですな。

ドーナツ…ドーナツ。
二人が注文するならこれ、ってのをメニュー見ながらただ考えるのも凄く楽しくてマルエーすごい。
なんか考えれば考えるほどマルコがオールドファッション食べてるのが似合うってかお洒落っぽい気がしてならないんですが何でしょうねこれ。
エースが、シンプルすぎてつまらないし名前からして古臭いって事じゃん、などと失礼な事を思ってたのが、なんかかっこいいやつ、っていうイメージにすり替わってくとか微笑ましい。
でもエースはずっと、その時々の期間限定商品とか、エンゼルフレンチとか食べとけばいいです。

持ち帰りで、おうちで待ってるエースに餌付けしてあげるマルコさんは優しいな…。
その時はゴールデンチョコレートも買ってあげといてですね、カリカリでぱらぱらなあのトッピングが箱に散らばったのを、角に集めてひっくり返して食べるエースを、行儀が悪いと言いながらも愛しげに眺めてあげていただきたい。

あ、あの…もちもちした生地の…、
ほどよいサイズの球体を数珠繋ぎにした形で、たっぷりの甘いコーティングでつやつやなあの人気商品なんですけどね、
あれ、途切れたのを端で持ち上げるととても…ちょっとあれな玩具に似てるのですよね。
「お前、これ好きだろい？」
って高くぶら下げたマルコが、
「ん、好き」
って下からそれに食い付くエースに仄暗く笑うのを思うと心がざわついてなりません。
最終的に下品ですみません。


［しずまる］