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悪筆
2012.10.01 Monday
「ったく、汚ェ字だよい」
って、エースがとっちらかった字で書き殴ってる書類を眺めて溜め息つくマルコ、
とか好きなんですけども、
マルコの字の方がもっとが汚かったら、って考えたら思いの外ギュンときました。
1番隊隊長なんてきっと皆に渡さないといけない情報を紙にする事も少なくなくて、
読めないと困るんでサッチが代筆させられたり(筆速が追い付かない速度で喋って、「ちょ、待てって、速ェって」「チ。とっとと書けよい」みたいな事を繰り返させられてる間に速記を習得させられる)
清書させられたり(待つ暇がなかった、とか言って既にマルコの悪筆で書いてあるものをドサッと渡されて、解読しながら書き写す事を強いられ、必死にやった結果解読ミスとかはサッチが怒られる)
そんな時期を経て、これは(主にサッチに)限界があるなという話に。で、マルコの字をなんとかしようって意見も出るには出るけど、サッチのところに回される清書待ちのものが余りに毎日ドサッとあって、こいつ夜寝てないんじゃないか…すげえ働いてるよな…ってので凄く認められていて、
あと、いっそ「ある意味暗号みてェなもんだから、重要書類にはちょうどいいだろ」とか言われる始末だったりしたらいい。
ので、周りがマルコの字を読めるようになる事に努める流れになる。
で、1番隊員と、各隊隊長達は皆、マルコの字が読めるようになる。
親父は何故か最初から読める。
そんな状態。で、エースがやってきて、
トントンと2番隊隊長になるかって時に、
「お前の事は認めてる。だがな、そう簡単になれるモンじゃねェぞ」
って、やたら実感こもった風に脅かして来るサッチ。
「へェ、何すりゃイイんだよ?」
って、眼光閃かせ好戦的な笑みを浮かべたエースに、
ずいっと差し出される一枚の紙。
「…『ウォーターセブン寄港時要補給物資リスト』?…これが何だよ?」
サラッと読み上げたそれは勿論、マルコの字で書かれた物で、
だけどあれです、ルフィの字が読めるから読める、的な。
船上の時は一旦止まり、そしてどよめきに包まれます。
「嘘だろ、嘘だろォ!?」「うおぉぉすげーぞエース!」「お前はやる男だと思ってた!」
なんだどういう事だ、ってなるエース。
正直書いてる私もいまそんな気持ち。
ようは、
「マルコ、きったねェ字だなー」
「うるせェ」
「ルフィみてェだ、難しィ言葉使えねェ分あいつのほーがまだ読めるけど」
「馬鹿にしてんのかい」
「可愛いっつってんの」
とか、弟を思ってヘラついたお兄ちゃんな顔で言って欲しかった、という話です。
そんなお前が可愛いよ(い)ばか!!という話です。
[しずまる]
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