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2024.11.13 Wednesday
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ぼーっとしていたら
2012.12.03 Monday
目覚めると自分の部屋の寝慣れたベッド。
けど身体を起こしてみると酷い頭痛がして、何故か全裸で、やけに布団が乱れてたりして。
あれ…なんか1人で寝てた感じじゃない気がする。これもしかして…って前夜の記憶を辿ろうとするけどあまりにあやふやで、記憶も無くす程したたか酔ったなんてどれぐらいぶりだ…ってちょっと愕然として。
そうしてたら、扉のノブの回る時の金属音がして、バッて顔上げて、
男やもめ一人暮らしの家に泊まった誰かが入って来る瞬間にごくりと息を飲む。と、
「マルコー、起きたかー?」
「………エース?」
「ぶは、なんて面してんだよ」
「…なんだお前か…。女連れ込んじまったかと思ったよい」
はぁーって気を抜いて項垂れて、エースの顔は見てなくて。
「…はっ。残念でした!つーか、モテねーくせに何言ってんだオッサン」
「うるせェよい」
耳の後ろから首筋の辺りを掻きつつ欠伸して、のろのろとベッドから起き出して。
「おれァなんで脱いでんだい」
「生憎だが露出狂の気持ちは知らねェよ。あ、あんた吐いたから今シーツ回ってる。これ以上は面倒見ねーからな」
「…そこまでかい…すまねェな」
「やべ、おれもー行く。起きろよ!」
ああ、って返事は届いたかどうか、くらいに無下に寝室のドアは閉められて、
頭痛を宥めながらやっとリビングに出た時には、エースの気配は玄関を去るところくらい。
テーブルの上に、随分たっぷりな朝食と二日酔いの薬まで置いてある甲斐甲斐しさにマルコは胸を打たれるんだけど、実は、その程度の感謝が伝わったところでちっとも癒えないくらいの痛みを胸に抱えて、エースはまだマルコの家の近くに居る。
「覚えてねェ…セーフだ。……万々歳じゃねェか」
出来るなら自分の家まで全速力に駆け戻りたい気分だけど、そうするには少々腰が傷むので
唇を引き結んで、ゆっくりと、朝の空気の中で帰路につく。
っていう感じで始まる、ノンケマルコ×隠れゲイエースの話を受信しました。
マルコに片思いしてたエースの前でマルコが泥酔、その機に乗じて送りオオカミ(ネコだけど)になるエース。酔っ払い相手だから難航気味ではあれ、どうにかそれなりに致すことが出来まして。事後、出来るだけ行為の痕跡を自分で消して(マルコは吐いてなんか無い)マルコが忘れてくれてたらこれまでどーり!忘れててくれ、嫌われなくない…って思う。でも、当然…ちゃんと覚えてて、その上で、自分を好きになっててくれないかっていう期待もあるし、ちゃんと素面のマルコに抱かれたい。
だから、マルコが忘れててくれたのは「セーフ!」な筈だけど、うまくそう思えない。
一方マルコも、違和感の欠片がいろいろとあって、エースの事が少しずつ気になってくる。もしかしてあの夜何か…って思い出そうとしたり、気まずくなってしまったのか自分を避け始めたエースを追ったり。
そのうち、限りなく真実に近い仮説を立ててみたとき、嫌悪どころかそうであって欲しいと思ったりして、気持ちに気付くといい。
あの夜本当は何があった?って問いただす所から、
キスをして、触れてみて、知ってる、って囁いたり、思い出していったり。
毎度ながらベタな気がしますが、最後には
「もう忘れないから、抱かせてくれよい」
って、ちゃんと好きを込めて
言ってあげてくれたらいいと思うです。
[しずまる]
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